スノムオイルバスターQを発売

中神自動車工業㈱(東広島市志和町志和堀四一八六―七、中神六也社長)は、このほど環境事業部を設立し、かねてから取り扱っていた「油分吸収処理材スノム」の販売を本格化する。

 同商品は、落花生や間伐材を粉状にしたものに油を分解するバクテリアを埋め込み、特殊コーティングを施す事によって、水を吸わずに油だけを吸いとり処分できるもので、これまで工場や交通事故現場などでのオイル漏れ処理に使用されていた。

 同社では比重の異なるスノムを独自のノウハウでブレンドすることにより、飲食店などのグリーストラップに特化した新商品「オイルバスターQちゃん」として発売する。

 グリーストラップとは、油水分離阻集器のことで、油脂を含む汚水が排水管設備を妨げないよう飲食店などで設置を義務づけられた装置。 油分が溜まるため清掃が困難で、清掃業者に依頼すると高コストとなっている。

 Qちゃんを使用した清掃は、基本的にグリーストラップに投入して、油を吸着させて掬い取るだけなので簡単で体力もいらない。すくい取ったゴミは油分解するため可燃ごみとして処理できる。

 清掃後に仕上げ用のQちゃんを浮かべておくと、悪臭や害虫発生の軽減につながるという。清掃1回あたりのコストも30リットルサイズのグリーストラップで4000円前後に抑える事ができる。

 オリジナルのパッケージやキャラクターをつくり営業展開する。パッケージ商品はウェブでの販売やホームセンターでの取り扱いも行う予定だ。将来的には同社黒瀬工場内等へ独自の梱包ラインや配送センターの設置も予定している。
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 同社では、販売代理店や正規紹介者制度を設けており、登録者を広く募集している。商品や代理店制度に関する問い合わせ先は082-433-0086 中神まで。

スノムオイルバスターQちゃんを使用しての清掃

特集・日本酒の未来と可能性

※ヒロシマスタートライン2010年9月号掲載

 呉市の酒造りの雄、千福でおなじみの㈱三宅本店(呉市本通)、三宅清嗣社長と同社自慢の金賞杜氏・瀬戸富央さんに「日本酒の未来」についてインタビューした。
 同社は純米大吟醸「蔵」が、モンドセレクション最高金賞を受賞するなどブランド力強化にも注力している。「よりよい物を造りだす」杜氏の立場と、「売れる仕組みを構築す
る」経営者との思考をズームアップし当地域における「日本酒」の未来と可能性について考える。
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▼三宅本店としてモンドセレクションに求める物、期待するものは?
三宅社長「モンドセレクションを受賞することで、特に需要の伸びている海外に通用するブランド力、バックボーンが出来る事は間違いありません。海外向けは韓国、中国、タイ、シンガポールなどアジア向けも需要が高まってきています。また、国内向けと致しましても(蔵については)価格帯の高い商品ですのでエンドユーザーの方が『納得』して購入していただけると思います。」

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瀬戸杜氏

▼「純米大吟醸 蔵」について杜氏としてのこだわりは?
瀬戸杜氏「大吟醸の特長は『華やかな香り』です。ただ香りだけでなくしっかり麹を発酵させて『しっかりと味がある酒造り』を全体的に心掛けています。原料も広島産にこだわっています。」

▼純米酒とアル添酒※の問題が日本酒ファンの間で取り上げられることが多いが?
瀬戸杜氏「アル添酒にもちゃんとした意図もあります。大吟醸などに使用する場合、風味が際立つ軽快なお酒に仕上がります。」
三宅社長「酒粕に逃げてしまう香り(吟醸香)をアルコールを添加することで、より(お酒に)引き戻す事が出来ます。これ(純米志向)は飲む方の好みで決めて頂ければよいと思っています。ただ、毛嫌いして数値だけで見るのではなく実際に飲んで楽しんで決めて頂ければ嬉しいです。」※アル添酒=醸造用アルコールを添加したお酒。
三宅社長「特別な時に楽しむ高いお酒も大切ですが、毎晩気楽に楽しむお酒も本当に大切にしたい。今回のモンドセレクションも最高級の『蔵』が受賞した事も嬉しかったですが、『にごり酒』が金賞を頂いた事が本当に嬉しかったです。当社の看板でもある赤パック、青パックもアル添酒です。お買い求めやすく、飲み易くするためにアル添もうまく活用しなくてはならないし、それらを美味しいお酒に仕上げていく事にも強いこだわりを持っています。」

▼日本酒は生き物。呉市内の取扱店でも明るい場所やエアコンの送風が直接あたる場所に日本酒を陳列していたり、店頭での管理について不十分なお店も多い?
三宅社長「確かにそういう状況は見受けられます。ただ頭ごなしに物事を進めていっても上手くはいくものではありません。福の会を開催したり、ウェブサイトで広報したり、少しずつ情報を発信していく事で、お店側の方が自然と気づいて下さるように丁寧にしっかり伝える事が出来るように心掛けています。」
瀬戸杜氏「最近は、環境によってあまり味の変化が出にくいようなお酒の開発も視野に入れています。簡単ではないですけどね(笑)。」

▼「良い物を作りたい職人」の立場の杜氏と「利益追求もしなくてはならない」経営者との良好なバランス関係は?

瀬戸杜氏「やはり造る以上は徹底的に良い物は造りたいですね。大部分については任せて頂いていると感じています。」
三宅社長「もちろんオーバースペックになりすぎないようには指示しています。結局のところそうすると価格としてお客様に跳ね返ってしまいます。誰も手が届かないものをつくっても仕方ありませんからね。」
三宅社長「お酒の味の志向もある程度『流行り廃り』はあります。ある程度の対応はしても迎合しすぎず元来の味を守り、古くから千福を愛してくれているお客様を大切にしています。それを踏まえた上で新市場も開拓しなくては『日本酒の未来』は築けないと思います。近くまで来ていただいた方には酒工房せせらぎで酒造りをご案内させて頂いています。まずは日本酒についてもっと知ってもらう事が大切だと感じています。」

[取材後記]今回の取材で感じた事は、日本酒の可能性を広めるには日本酒の持つ「どんな食べ物とも相性が良い」という強みをもっとアピールできたら、と思えた。